毒から生まれた製剤|効果的なボトックスの活用方法【小顔効果は生活自体を濃密にする】

毒から生まれた製剤

医者

世界で治療に使われている

ボトックス注射は、美容医療で確固たる地位を築きつつあります。使用するのはボツリヌストキシンという、人が食中毒を起こすボツリヌス菌から取ったタンパク質の一種です。毒性は抜いてあるので、その点では全く心配のない製剤です。それにボトックス注射は眼科や神経内科の分野で1970年代より使用されており、確かな安全性が確認されています。しかし、ボツリヌス菌が発見されたのははるか昔のことで、1817年のことでした。肉料理の中からボツリヌス菌を発見したドイツ人のドクターが発表した論文を基礎にして、後にボツリヌストキシンの性質を活用した治療が考え出されます。最初にボトックスが使われたのは斜視の治療で、1980年代には様々な疾患への応用が広がっていきました。ボトックス効果については、世界80箇所以上で認められていると言われています。また、疾患に対してだけでなく、リハビリや介護サポートにもボトックス効果が得られており、今後はさらにポピュラーな治療になる可能性があります。ボトックスは、まぶたが痙攣する疾患のために作られた製剤です。筋肉が収縮する動きを妨げる作用があり、表情ジワを抑える作用が得られるとして、美容医療にも転用されました。顔のシワ緩和の他に期待できるボトックス効果は、頬の筋肉が発達している人の小顔効果やふくらはぎの痩身などです。さらに、筋肉に限らず神経の動きを抑えるので、多汗症の緩和にも役立てられています。国内でボトックス効果が認められている箇所は、眉間のシワです。反対に、ボトックス効果が高くない箇所は、目尻のシワや法令線です。目尻にできる細かなシワ、いわゆるちりめんジワは、コラーゲンの減少によるものだからです。個人差があるものの、目元の大きなシワは眼輪筋という筋肉の作用によって作られるため、ボトックス効果が期待できます。それから、法令線はコラーゲンなどの減少によって頬の皮膚がたるんでできるものです。ですから、ボトックス注射をしても効果は期待できません。シワや法令線の緩和方法はボトックスだけではないので、ドクターと相談して決めるといいのではないでしょうか。